Linux用Waltopペンタブドライバ

Waltop 社製のチップを搭載したペンタブレット(日本ではプリンストン社の販売しているペンタブレットが該当します)は次のような動作モードを持っています。

HID 準拠モード 読取分解能が制限されたり、一部の機能が使用できない
HID 非準拠モード 本来の読取分解能が発揮でき、全ての機能が使用出来る

Linux に標準で同梱されているドライバは HID 準拠モードで動作するため、一部の Waltop タブレットでは性能が低下してしまいます。 本ドライバは HID 非準拠モードで動作するため、タブレット本来の性能が発揮出来ます(ただし、体感できるほどの違いはありません)。

目次

対応タブレット

以下のタブレットに対応しています。デバイスIDはlsusbコマンドで確認出来ます。

バイスID製品名対応機能
172f:0022 Adesso CyberPad  
172f:0024 ?  
172f:0025 ?  
172f:0026 ?  
172f:0027 Genius G-Note 7000  
172f:0028 ?  
172f:0030 ?  
172f:0031 Waltop Slim Tablet 12.1"
プリンストン PTB-ST12
Adesso CyberTablet Z12
 
172f:0032 Waltop Slim Tablet 5.8"
Genius G-Pen F350
 
172f:0033 ?  
172f:0034 Waltop Slim Tablet 12.1"
Genisu G-Pen F610
Aiptek 600U SlimTablet
Odys Multi Graphic Board 12
Medion Design USB Graphic Pad MD85637/P82012
 
172f:0035 ?  
172f:0036 ?  
172f:0037 Waltop Q Pad
Aiptek Hyperpen Mini
Trust Flex Design Tablet
Medion MD 86190
 
172f:0038 Geninus G-Pen F509  
172f:0039 ?  
172f:0046 Waltop Mars BR Tablet
プリンストン PTB-STRP1
[Ver.0.0.7で対応]
4000LPI
2048レベルの筆圧
172f:0047 Waltop Mars A Tablet
Medion MD86635/P82018
4000LPI
172f:0051 ?  
172f:0052 Yiynova MSP19 4000LPI(未確認)
172f:0053 ?  
172f:0054 ?  
172f:0055 ?  
172f:0056 ?  
172f:0058 ?  
172f:0500 Waltop Media Tablet 14.1"
Genius G-Pen M712
Aiptek 14000U
4000LPI(未確認)
172f:0501 Waltop Media Tablet 10.6"
Genius G-Pen M609
SilverCrest GTA2000/DT53600
4000LPI(未確認)
172f:0502 Waltop Sirius Tablet
プリンストン PTB-S1BK
4000LPI
1024レベルの筆圧
傾き検知
エクスプレスキー
タッチパッド
172f:0503 Waltop Venus S Tablet
プリンストン PTB-S2S
[Ver.0.0.7で対応]
4000LPI
2048レベルの筆圧
傾き検知
172f:0509 Waltop Vega Tablet
プリンストン PTB-S3BK
[Ver.0.0.6で対応]
5080LPI
2048レベルの筆圧
傾き検知
エクスプレスキー
ナビゲーションホイール

使用方法

依存パッケージ

本ドライバを使用するには予め以下のパッケージをインストールしておく必要があります(同梱のubuntu-install.shを使用する場合、これらのパッケージは自動でインストールされます)。

Ubuntuを使用している場合

Ubuntuを使用している場合、同梱のインストールスクリプトを使用することで、依存パッケージの導入・ビルド・インストールを自動で行うことが出来ます。

$ tar xf waltop-x.x.x.tar.gz
$ cd waltop-x.x.x
$ ./ubuntu-install.sh

アンインストール方法は以下の通りです。

$ cd waltop-x.x.x
$ ./ubuntu-uninstall.sh

ソフトウェアの更新等でLinuxカーネルがアップデートされた場合、一旦ドライバをアンインストールして再インストールする必要があります。

手動ビルド&インストール

ビルド
$ tar xf waltop-x.x.x.tar.gz
$ cd waltop-x.x.x
$ make

ビルドに成功すると waltop.ko というファイルが作成されます。

バージョン 0.0.6 以降は同梱されたX用の設定ファイルを xorg.conf.d へコピーする必要があります。

$ sudo cp 60-waltop.conf /usr/share/X11/xorg.conf.d/

コピー後、一旦再起動して下さい。

インストール

まず Linux のデフォルトドライバ (usbhid) からタブレットを切り離すためのスクリプトを実行します。その後ドライバを insmod します(OS起動時に毎回必要)。

$ cd waltop-x.x.x
$ sudo python3 unbind.py
$ sudo insmod waltop.ko

ドライバがタブレットの認識に成功するとlsusb -tで該当デバイスの Driver が usbhid から waltop になるはずです。

注意事項

  • DKMS には対応していないので、カーネルアップデート後にドライバの再ビルドが必要です。
  • 本ドライバはタブレットの動作モードを HID 非準拠モードに切り替えます。このモードはマシン再起動後も継続されるようです。 再びusbhid ドライバを使用する場合は、タブレットの USB ケーブルを一旦取り外して下さい。
  • Waltop社及びプリンストン社は本ドライバの開発には直接関係していません。本ドライバに関するご意見・ご要望はこちらにお寄せください。

ダウンロード

バージョンファイルサイズ公開日時ライセンス
0.0.7 waltop-0.0.7.tar.gz 10.7KB 2015/07/15 GPL (or later)
0.0.6 waltop-0.0.6.tar.gz 8.9KB 2015/05/07 GPL (or later)
0.0.5c waltop-0.0.5c.tar.gz 7.8KB 2015/03/28 GPL (or later)