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今更だけどArch Linuxでモナーコインを採掘してみた

環境

モナーコインについて

モナーコイン2ch発祥の日本初の仮想通貨らしい。ビットコインは既に採掘用の専用ハードウェアが作られたり、企業による大規模な採掘が行われているため、個人での採掘はほぼ不可能と言われている。それに対してモナーコインはScryptというビットコインとは異なる暗号方式を採用しているため、採掘の難易度は低い……。なんていうのは昔の話らしく、既にScrypt用の専用ハードウェアも出回っており、採掘の難易度も上がっている(それでもビットコインよりは格段に低い)。

ウォレットの作成

ビットコインモナーコインなど仮想通貨を利用するにはウォレット(財布)を作らなければいけないそうだ(それぞれの仮想通貨ごとに必要)。で、そのウォレットには自分のPC内に作成するタイプと、ウェブ上に作成するタイプ(オンラインウォレット)の2種類がある。

PC内に作成するタイプは結構容量を食う(ビットコインの場合は20GB以上!)ので、今回はオンラインウォレットを使うことにした。

モナーコインに対応したオンラインウォレットはいくつかあるが、とりあえずMonappyに登録。

登録に必要なものはメールアドレスのみ。登録が完了するとモナーコインのアドレス(銀行口座の口座番号のようなもの)が貰える。

ソロマイニングとプールマイニング

マイニング(採掘)には、1人で行うソロマイニングと、複数人で行うプールマイニングがある。採掘能力(=ハードウェアの性能)が低いと、そもそもコインを発見することすらできないので、プールマイニングで少しでもコインの発見確率を上げるほうがいいらしい。ただしソロだと発見したコインを独占できるが、プールだと貢献度に応じて山分けされる。

採掘プールに登録

数世代前のCPUとGPUしか持っていないので、プールマイニングに参加することにした。モナーコインに対応した採掘プールも色々あるが、今回はVIP Poolに登録。登録にはメールアドレスとモナーコインアドレスが必要。

CPUマイニングとGPUマイニングとFPGA、ASIC

CPUは中央演算処理装置の事で、どんなパソコンでも絶対に1個は載っている。これを使ってマイニング(採掘)するのがCPUマイニング。

GPUは画像処理用の演算装置で、画面表示が出来るパソコンなら搭載されているはず。ただしここで言うGPUは、CPUやチップセットに内蔵されたものではなく、外付けのグラフィックカードのこと。これを使うのがGPUマイニング。

FPGAは配線の変更が可能な演算装置。普通の人は持っていないはず。

ASICは特定用途向け集積回路の事。マイニング用に作られたASICはCPUやGPUとはケタ違いの採掘能力と電力効率。ただしマイニングにしか使えない。

採掘能力はASIC>FPGA>GPU>CPU。

マイナーのインストール

マイニングを行うにはマイナーと呼ばれるソフトをPCにインストールする。通貨の暗号方式やマイニングを行う装置によってインストールするマイナーは変わる。Scrypt(モナーコインの暗号方式)に対応したマイナーは次のとおり。

  • CPUでマイニング→cpuminer
  • nVidiaGPUでマイニング→cudaminer
  • AMDGPUでマイニング→sgminer
  • FPGA、ASIC→cgminer(?)

手元にAMDRadeon HD 6670があるので、sgminerをインストールする。

ただしsgminerはOpenCLを使用しているためCatalystドライバもインストールする必要がある(オープンソースドライバのxf86-video-atiOpenCLに対応していない)。

Arch LinuxではsgminerがAURで提供されているのでそれをインストールした。

ワーカーの登録

採掘プールでマイニングするには、ワーカーを登録する必要がある。ワーカーは複数登録でき、好きな名前を付けることができる。ワーカー名はマイナーを実行するときに必要になる。

VIP Poolでは、ログイン後、左メニューのアカウント>ワーカーから登録出来る。

マイナーの実行

マイナーを実行するには次のようにする。

$ sgminer -o stratum+tcp://vippool.net:7777 -u ログイン名.ワーカー名 -p ワーカーパスワード -l 18 -g 1 -w 128 --thread-concurrency 2400 --intensity 16

※上記のパラメータは、採掘プール:Vip Pool、GPU:Radeon HD 6670の場合。

※-o, -u, -pの値は利用する採掘プールによって異なる。設定は各採掘プールのヘルプなどに記載されている。

※-l, -g, -w, --thread-concurrency, --intensityの値は使用するGPUによって異なる。

採掘結果

最初、intensityを指定していなかったので10kH/sぐらしか出なかったが、inteinsityを指定すると110kH/sぐらい出るようになった。これで3日ぐらい採掘したところ、0.05Monaほど採掘できたが……。「1Mona採掘すんのにどんだけ時間と電気代かかんだよっ!」ということで止めた。

冒頭でも書いたように既にASICが出回っているScrypt系の仮想通貨は貧弱なハードウェアでの採掘は厳しいようだ。最近(もう古い?)はQuarkやX11という暗号方式を使った仮想通貨が出てきているが、そのような通貨はまだ価値も低く、電気代を考えるとマイニングで利益を上げるのは難しいらしい。